純情BABY
それに、こんな地味じゃ気分も凹んで可愛い女の子演じる気になんてなれないよ。




くっきりと書いてたアイラインとマスカラのない睫毛が余計にがない目元には、つぶらな目しか残ってない。




質素な顔のつくりが強調されてすごい寂しい。





スカートだって10センチも長くしたらダサく見えてる気がする。




だから亜弥もそんなに驚いてるんでしょ?





あーやっぱり言う通りにするんじゃ……


『いいんじゃない?その方が断然いいよ!』


なかった……って…今、何て?




亜弥が立ち上がって言ったその言葉に、ただただ目を丸くした。





「え……地味じゃない?」



『全然。むしろ今までが、ケバすぎだったし。美鈴が好きでやってるんだからって黙ってたけどさ』




そ、そうだったの!?





クルクルの巻き髪も、くっきりしたアイラインとマスカラも、ラメ入りアイシャドウも全部。




私に似合うと思って良かれとやってたのに!!!




可愛いんじゃなくてケバくしてただけだったの?





亜弥、そこは黙ってないで親友として一言忠告教えて欲しかった。




心の中で愚痴る私の腕を、亜弥が肘で強めに突いた。




『渋谷くん来てるよ。美鈴に用があるんじゃない?』




亜弥の視線の先、教室の入り口には派手な女子の人だかり。に囲まれた渋谷の姿があった。




『カノジョが出来ても人気は絶えないね〜』






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