一期二会 ~いつかのX'mas~


「大丈夫だよ。焦らなくていいからな。俺はここでずっと待ってるから」



こんな人の優しさに触れたのは初めてかもしれない。



「ありがと、せんせありがとぉ」



「いっぱい泣いていいから」



私は紀野先生に甘えていっぱい泣いた。



声をあげて…



ここに誰も来なくて良かった。



いくら部活中だからって誰が来るかわかんないから。



私は教師に救われた。


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