空を見上げる

弱音



2人は無言だった。


この暗い空気の中、先に沈黙をやぶったのは私だった。


「ねぇ空くん…聞きたいことがあるんだけどね、私とは遊びだったの?」


「なんだよ急に…遊びな訳ないじゃん!」


「あのね、私聞いちゃったんだよ?美奈とはなんでもないってクラスの女子に言ってたとこ…」


真面目に問いかける私に、空くんは思いも寄らない反応を見せた。
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