Strange
秘密基地。
木曜日。
今日は【Strange】の活動はない。
とりあえずベットから起きだして机の上の時計を見る。
10時すぎ。
「翔、起きてる?」
タイミングよく下から母親の声が聞こえる。
「今起きた。」
答えてクローゼットを開け、適当な服に着替えると階段を降りて台所のドアを開け母親に声をかける。
「おはよ。何か用?」
冷蔵庫を開けて牛乳を取り出す。
「ちょっとお使いを頼みたくてね。お母さんちょっと手が離せないの。」
翔に朝食の準備をしながらそう告げた母は、もうすぐ始まる朝の連続ドラマを見逃したくなくて手が離せないのだろうと理解する。
「わかった」
と素直にうなづいてイスに座り朝食を食べ始める。
焼きたてのパンの上にベーコンと目玉焼きを乗せた物をほおばる。
別に今日もやるべきことは宿題くらいしかないのだ。
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