天使の恋模様

転校生


教室に入ると赤城 賢太(あかぎ けんた)が話しかけてきた。
「なぁ、なぁ!大っニュースだぞ!秋!!」

それを見たなごみは、「ばいばい、秋。おはよう、赤城君。」、とにっこり小さく手を振って、自分のグループへ戻って言った。

俺の親友の賢太は、美少女に目がなく、なごみにデレデレだ。

「今日も可愛いなぁ。」
「お前は変態かっ!」と優しくチョップで突っ込んでやる。
「っ痛っ!何すんだよ!幼馴染!」
「その呼び方やめろよ…俺とお前が幼馴染みたいだろ。」
「えー、やだ。つか…ずるいよ!お前はあんな美人と幼馴染で…」
「…」
「おい!幼馴染!無視すんな!」
「…」
「ちょっ…!おさな…秋!」

賢太をスルーして自分の席に着く。

俺の席は、窓側の後ろから三番目。校庭が見える。
空を見ると二羽の白い鳥が飛んでい、小羽を思い出させた。
アイツ…なんか言ってたな…何だっけ…

ちなみに、賢太の席は俺の斜め前。なごみは、俺の隣の隣。
坂井(実月の事)は、なごみの前。森村(小凛の事)はなごみの後ろだ。



んで。俺の隣は空席。

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