あいらぶゆー2
『気のせいだから。早く行かせてよ。今からアイツに送ってもらうんだからぁっ!』


『ばぁか。未成年の飲酒見つけてオレがタダで返すと思ってんの?』


『…』


亜沙美は歯を食いしばり、力無く俯く。


『亜沙美っ、オレら…先帰るわ。そいつ知り合いなんだろ?じゃ…じゃあなっ』


亜沙美を乗せていた男は、そう叫ぶと、メットもかぶらずバイクを走らせ逃げて行った。


微かに、亜沙美の舌打ちが聞こえる。


『アイツ…』


『…さ~どうしようか。亜沙美、今からケーサツ行く?』
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