あいらぶゆー2
亜沙美の家の前に到着し、静かに車を停めた。


オレはそのまま帰るつもりだったけど、住宅街ってコトもあり一旦エンジンをきった。


しん…と静まり返る車内。


『…着いたぜ。降りてさっさと風呂入って寝ろな』


亜沙美の頭をポンと叩くと、ずっと前を向いていた顔がこっちに向く。


『愛斗…』


『…ん?どした』


『…私…愛斗が…』


喉から必死に言葉を繰り出そうとする亜沙美。苦しそうに顔を歪めると、突然オレの体にしがみついてきた。


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