あいらぶゆー2
「いいよ。だから愛斗…オレにはっちゃんを渡して」


優羽吾がオレに突っかかるなんて…慣れてなくて…。ちょっと呆気に取られてる間に


優羽吾はヤツをオレから引き剥がした。


「行くよ」


みうも、その声にハッとして…、慌ててオレに笑みを作ると


「じゃあ…愛斗くん。またね。また…ゆっくり話そうよ」


って言い残し、車の助手席に乗り込んだ。


ヤツと優羽吾も、オレを残してさっさと車の中に消えた。


走り去る車を見送り…


しばらく道端に、呆然と佇んでいた…。






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