あいらぶゆー2
「ホラ、やっぱり私を疑ってる」


「いや…。疑っちゃねーケド」


「私が人の声と顔覚えるのが得意なのは花柳さんも知ってますよね?」


まぁ…確かに、舞は一回来た客の雰囲気や髪型が違おうと、声質ですぐ当てる。


特別な聞き分ける耳を持ってんのかな…って思ってたけど、まさか…アレが亜沙美だって?


「ん…でもなぁ。アイツそんなコトしなくても、金持ってるからな」


「お金じゃなくて…スリルを味わう為だけじゃないかなって思うんです。


私も…昔、ちょっと悪いコトしてました。でも、その頃は人を騙すコトが悪いなんて思わなかった。


簡単に騙せるコトが楽しくて…。でも、バカでした。それで何もかも失っちゃったもん」


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