あいらぶゆー2
オレらの間で、優羽吾の話題が出る事はなくて。


誰も、敢えて話題に出さないようにしていた…というか。何故かいつの間にかそれが暗黙のルールになっていた。


「あー…頭いてぇな」


みうを呑ませるつもりが、オレまで呑まされ…気がついた時にはかなりの量になってた。


しかも、ビールに始まり焼酎、日本酒、ワインにと…テーブルには次から次へと色んな種類の酒が運ばれてきて。


チャンポンしたからか、目覚めた時には二日酔いで頭がガンガン。


今日は午前中に雑誌の取材があって、午後からの勤務になったから良かったものの。酒臭い接客は…最悪だな。


オレの勤務先は…うちの親がオーナーをしている店だ。


さっさと独立しようと思ってたのに、オレが辞めたら業界で生きていけなくしてやる…と、うちのババァに脅された。


ったく、オレの気も知らねーで。
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