あいらぶゆー2
そうじゃなくて…、優羽吾くんはもうここに根付いて、生活していこうとしてるんだね。


向こうに戻って来ないのかとか、そういう事を聞いた自分が恥ずかしくなる。


みんな…それぞれの土地で、生きていく。私は、どう?


「おいしい~っ!」


「みう、いつもホントウマそーに食べるよなぁ」


「あはは、だってホントに美味しいから~」


優羽吾くんの笑顔で、甘さ倍増だよ。


目の前で、いつもこうしてくれてたら…どんなに幸せかな。


「ねぇ、優羽吾くん…」


「ん?」


「あのね…、私…」


フォークを置いて、優羽吾くんの顔を正面から見据える。


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