あいらぶゆー2
お互いの顔が見えなくなると…何だかホッとして、目に溜めた涙がツーっと頬を伝った。


「ホラ、泣いてる」


優羽吾くんは体を少し離し、私の頬についた涙の雫を指で拭ってくれる。


優しい笑顔や眼差しは、本当に昔と変わっていない。


「まだちょっとこっちでやる事残ってるからさ。収穫が夏前で発送やら何やらが終わってからかな。あっちに戻るのは。

それまで、待てる?」


「今まで散々待たされたもん。今更、どうって事ないよ…」


「ははっ、言うよな~…。じゃ、待っててもらおーかな。オレの事」


「うん…ずっと、待ってるよ」


ずっと…待ってたもん。


< 459 / 582 >

この作品をシェア

pagetop