その男☆ナルシストにつき!!
禁断の告白
「初めて見たとき、一発でアニキが狙ってるタイプだって分かった。莉南からいつもアニキの浮気は聞いてたし。莉南がかわいそうだったし、黒崎さんの奥さんていうのもあったから、アニキから守るつもりだった。」


「だから、初めて会ったとき、あんなこと言ったんだ…。」


「まあな。でも、他の女だったら、ホイホイ付いてくるのに伊吹は違った。真っ直ぐでムカつくことバンバン言うし。」


「だって、嫌いだったし。」


「だろうな。だけど、その言ってる事が当たってて。」


「当たってる?」


「そう…背中にバカって書いてあったら、嫌われようが教えてくれる。他の女は、自分かわいさに影でコソコソ話すって感じか?」


「なんとなくは分かるけど…。」


「今までにいないタイプで戸惑った。」


「それは、ご迷惑おかけしました。」


なんで謝ってるんだろう?


「アニキとスクープされた時は、他の女と同じと思ったけど、あのアニキに手を出させないなんてビックリした。」


思い出したくない過去なんですけど。


「出させないっていうか…。」


まず、そんな雰囲気にはならなかったけど…。


そんな人なんて思ってもいなかったし。


いまだに信じてないけどね。


「嫌がらせだって、オレがスクープ知った瞬間、勝手に伊吹に信頼を裏切られた気持ちになって、みんなにバラしたのが原因だったから。」


やっぱり七瀬が出所だったか!!


怒りが再燃しそう。

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