その男☆ナルシストにつき!!
「そんな冗談を…。」


笑って誤魔化した。


「宮元さんが彼女だったら良かった…なんて言ったら、黒崎さんに悪いかな?」


嘘でしょ?


きっとこれは夢でしかない。


「思ってるのは自由ですから。」


なに笑って言っちゃってるんだか。


マズイでしょ。


動揺しすぎちゃって、自分でも分けわかんなくなってる。


「思ってるだけだったらいいの?…でも、オレって欲張りだから、それだけで満足できなくなったら?」


城金兄近い!!


近すぎるから!!


「あたしなんか、欲張られるほどの人じゃないですよ。」


少しずつソファの端に移動。


「そう思ってるのは宮元さんだけでしょ?」


近づいてこないで!!


手に汗握っちゃってるし。


「そんなことないですよ。あたしって人を知れば、欲張る気持ちもなくなりますから。」


ソファの肘掛けジャマ。


これ以上動けないでしょ?!


「じゃあ、教えてほしいな?」


もう無理!!!


莉南さんまだ?!


って、7時前じゃん。


どうしよう?
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