その男☆ナルシストにつき!!
疑惑のデート
♪♪♪♪~♪♪


朝から携帯がうるさかった。


休日くらい、ゆっくり寝かせて!!


誰かのスキャンダルで、緊急事態?


「…もしもし。」


寝ぼけ半分で電話に出た。


「城金です。」


へっ?


城金兄!?


何で携帯番号知ってるの?


一瞬で目が覚めた。


「あの、どうしました?」


緊張と寝起きで、声が裏返ってないよね?


「雨でCMの撮影がなくなっちゃってね。それで、この間のお礼をしたくてさ。」


「いや…お礼って。」


そんな、急に言われても。


「何か考えた?」


「全然…それより、せっかくのオフなんですから、自分のために有効に使ってください。」


「いいんだ。こんな機会でもない限り、ゆっくりお礼なんてできないからさ。」


そっか。


忙しくて身動き取りづらいんだ。


だったら、あれがいいかな?


「行きたい所があるんで、付き合ってください。」


「いいよ。どこに行けばいい?」


「今自宅ですよね?3時間後に迎えに行きますから待っててください。」


「分かった。」


電話を切ると、急いで黒崎に電話した。


「はい。どうした?」


「ねぇ、城金兄に携帯番号教えたでしょ!?」


怒り口調で言った。


「あぁ、何か聞きたい事があるって言うからさ。伊吹休みだろ?」


やっぱり犯人は黒崎だったか。


「だからって、勝手に人の携帯番号教えるな!!電話きてびっくりしたじゃん。」


「ごめん。」


「じゃあ、お詫びに城金兄の自宅教えて。」


上手く誘導尋問できたかな?


「自宅知って、どうするつもりだよ?」


あっ、怒っちゃった?


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