その男☆ナルシストにつき!!
召使と奴隷
朝8時だった。


帰ってきたの。


キャバ嬢のように接待させられ、酔った七瀬を家まで送り届けて…。


眠くて仕方ない。



目を覚まさせるため、熱いシャワーを浴びて会社に行った。



七瀬は今頃寝てるんだと思うと腹が立つ。



寝てないから、よけいにイラついちゃって。



どうせ奴隷とか言っても、文句言わせないだけだろうし。



…どうせ、どうせ~ぇっての?



なんて、オヤジのようなギャグなんか思いついちゃったり。



相当病んでるかも。



まぁ、事務所で会うだけだからいいか。



なんて甘い考えだった。



『腹減った。メシを作りに来い!!』



お昼前に恐怖のメールが来た。


はっ?


仕事中に行けるはずないでしょ?


ご飯くらい彼女に作ってもらえ!!


『無理です。仕事ありますから。彼女に頼んでください。』


速攻返信。


『彼女って誰だよ?だいたいお前、奴隷とメイドを勘違いしてないか?メイドは労働だから主張できるんだよ。奴隷は労働じゃない。主人が絶対!!お前、奴隷だろ?すぐに来い。』


彼女かわいそう。


女がいっぱいいすぎて、誰のことだか分かってないの?!


しかも、奴隷・奴隷ってうるさいな。


何がメイドは労働で奴隷は主人が絶対だ!!


会社じゃなかったら、携帯空中に飛んでいたね。
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