聖男子マリア様!? 聖なる騎士と天の歌姫

余韻に浸りながら


先生とワコちゃんのデュオへの拍手喝采の中。

オレ達4人は静かにチャペルを後にした。


2階はほんとは鍵が締まっていたんだし。
見つかるのは一生徒としてまずいだろうし。

折角二人のデュオで盛り上がっているのに、こんな超絶美形が揃っていたらそっちに目が集まるのは避けたほうがいいとかなんとか。

そんな事情諸々もあって、オレはワコちゃんたちの傍には行けなかった。


っていうか。
元々は悪魔を退治しに来たことが目的だし。

オレはここにずっといるわけじゃないし。

そろそろ心の準備ってのをしていかないといけないのかと。


そんなふうに思うわけで。



「じゃ、ボクたちは理事長先生に御挨拶をして帰りますから」

「ほな、あっちでな」

「ああ」

「了解」


そう言って、隼人とガブリエル様は理事長室へ。

オレと天使様はクラスの片付けに向かった。
祭はもう終わり。


オレの祭も……もうすぐ終わりを迎える。
< 370 / 400 >

この作品をシェア

pagetop