聖男子マリア様!? 聖なる騎士と天の歌姫

「おまえもほんとMというか、苦労性やな。見てて飽きん」


腹の底から笑い逃げるように自転車を走らせる隼人の後を全速力で追いかける。




「ワコちゃんのメアド知りたかったら、オレ捕まえやー」

「てめ、このやろうっ!! いつの間に!! オレが絶対に彼女は守ーる!!」



秋の風がオレ達の間を吹き抜けていく。


夏の香りはもうなくなり、冬に向かって走っていく。



高い高い空に手を伸ばし、まだ見ぬ明日をつかむため。




きっとオレはこうやって走っていくんだろう。



全速力で。





ふと見えた見守るように温かな笑みを浮かべる天使様に、一度だけ笑みを返し……






オレは学校までの道のりを笑顔とともに駆け抜けた。




明日に向かって。





新たなオレの冒険はまだはじまりを迎えたばかり。



(END)
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