王子様はイジワル転校生!

わずか1週間。

「ねぇ〜ルイ〜?」



エクステで長くなった私の髪の毛で、遊んでたお姉ちゃん。


そのお姉ちゃんが突然、ニコニコ笑って覗き込んできた。


その笑顔、なんか恐い…。



「な・何…?」


「何で、携帯握ってるの?いつも部屋に置きっぱのくせに〜」


「…べ・別に…得に意味はないよ?」


「………ふふっ。工藤君…だっけ?いつ電話くるのよ?」



私は黙って、頭に手を――



「ちょっ!!何する気!?――あっ、携帯。汗で濡れてる〜」



―ガバッ!


ティッシュを勢い良く取り、携帯を拭いているとお姉ちゃんが、ケラケラ笑いだした。



「ほんとっ!解りやすい子っ!!」


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