王子様はイジワル転校生!
そう言うと、工藤君はニヤッと笑った。



「ガキんちょは、口の中までガキんちょなんだな」


「そんな事ないよー!工藤君が、辛いもの好きだからじゃないの?」



そう言ってる間も、やきそばの紅生姜をパクパク口に運んでいく。



「…まぁ、それもあんだろけど…。お前…何笑ってんだよ」


「えぇっ!!笑ってた!?」



はっ!恥ずかしすぎる…!!


工藤君と向かい合って、こうして交互に食べ合ってる事が楽しいなぁーと思っていたら、いつの間に…!!



「ぁ・あの…そのー…」


「……ルー」



俯いて、工藤君に顔を見られないよう、後ろに顔を向けていたら


――――あ・あれ…?


木下…さん…?


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