王子様はイジワル転校生!

2人の女の子

「あっはは!あははは!」


お腹を抱え、肩を震わせて笑う朱里。朱里の笑い声は屋上に響き渡った。


「……そんなに、ウケる?」


「ウ、ウケる!くふふふふっ!」


「凄い理由じゃん!!初めて言われたよっ、そんな事!」


「で、でもっ、可愛いよ?ルーって!」


「そうっ!?朱里がじゅーって、言われるようなもんなんだよ!?」


「あっはは!じゅー……くふふふっ!」


ダメだ……全部がツボみたい。

一息吐いて、水をガブガブ飲んだ。
朱里は手で涙を拭う。


「はぁ…とにかく!ルイ!」


「えっ、何よ?」


ニコニコ笑顔を溢す朱里に首を傾げてると


「あっ、高野さんと相沢さんだぁ~」


髪の毛を巻いて、アイメイクもリップも全てばっちり。

スカートも私達より短くしてる、クラスの女の子2人が声を掛けてきた。


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