王子様はイジワル転校生!

悔しい思い

屋上から戻ってきた2人の女の子は、さっきまでメイクを直してた。
いつもみたいに。


何でゲラゲラ笑っていられるわけ?

その神経が信じられなくて、少しでも気にしてた自分がバカみたいに思えた。

だからもう気にしない!


でも朱里や他の女の子に言った後も、こーして過ごしてたって事。

そう解るとムカムカして、自然と廊下側の一番前とその隣に目がいってしまう。


「おい、ルー!」



強い口調で言われ、何?とビクつきながら振り向くと、頬杖を付きながら


「どうした。もう寝てたのか」


ニヤっと笑う。


< 29 / 352 >

この作品をシェア

pagetop