小春日和

「何だ?吉岡!お前が遅刻とは珍しいなぁ!」

朝のHRが終わった頃に私は学校に着いた。特に急ぐこともなく、マイペースで来たつもりだ。
運悪く担任と遭遇してしまい職員室へ。


「すいません。目覚ましが壊れまして。」

無駄だと思ったが一応言い訳をしてみた。

「まあ、一度目だからな。次気ィつけろ。」


担任があんたで良かったよ…


はぁ~いと返事をして職員室を出ようとしたら、とてつもなく大きな声が響きわたった。


「何回目だと思ってんだ!!」
『ん~…3回目くらい…カナ?』
「5回目だ、アホ!!次、遅刻してみろ!試合出さんからなッ!!」

『え!?やだよ!!!』



あれは、3年生だな…。何でここにいるんだろ?


「朝から盛大ですね。」
「あぁ、いつものことだ。」
「どうして3年生がここに?」
「顧問が生徒指導の木村先生だからな。あいつは成績はいいのに生活態度が悪すぎる。」

へぇー。何か不思議な人だな…。


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