刹那よりも限り無く
「ごめん、話が見えない
悪いけど警察呼ぶね」
受話器をとると
侵入者は
私につかみかかってきた
「何するのよ!」
もみくちゃになる
髪の毛をつかまれたり
つかんだり
ふたりして7転8倒
漫画みたいだった
「あの人は
3年前に死んだのよ!」
意味もわからず
叫ぶと
侵入者が
はた、と止まる
「…うそ」
侵入者はそうつぶやくと
突然
大粒の涙を
私の上で
ぼろぼろと
流して
わあわあ と泣いた