恋する二人の女の子 ─夢へ続く道─
退院してから1週間過ぎた頃―







「あ、お父さん。来たよ」
「そうか。祐希、お前もコーチしろよ」
「わかってるって」
「よろしくお願いします」
「こっちこそよろしくな。コーチは俺と祐希だ」
「はい」








聖佳は電動車椅子に乗ってテニスを行っている。車椅子テニスをやるのは週に1回。土曜の午後。

平日の午前は家でリハビリ、午後は病院でリハビリをするため、学校にはなかなか行けない。



と言うより、聖佳が学校に行くなら早く走ったり出来る様にしたがっているのだ。








勉強は祐希や星弥が日曜にやってくれている。
こんな生活を2ヵ月近く繰り返していた。






それが間違いだったことに気づくのが遅かった。

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