恋する二人の女の子 ─夢へ続く道─
聖佳は期間限定で行われている『フラワーインジョイメント』に行きたかったのだ。




内容は言葉通り花観賞。毎年行われているが、一度も来たことがない。






「凄いね」
「うん」







二人は花に夢中になったのか話さない。それもそのはず、言葉を失うほど大きく綺麗なのだ。


一通り見たとき、祐希が口を開いた。





「大丈夫?」
「あ、うん。見とれてた」
「うん。引き寄されるよ」




花には心を穏やかにする力があるのだろう。



聖佳は横顔の祐希を見て、ドキドキはしたが緊張することはなかった。





「お土産見よっか?」
「うん」
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