ずっと 一緒に [短編]

『助けて・・・』





空耳？





確かに聞こえるその声





あの男の子が頭をよぎる





やめて！





もう無理なんだってば！





「ユイ。今まで本当にすまなかった。許してくれないか？オレ、別れたくない。」





「もう、無理だって！何度も言ってるじゃん！」





「オレ、諦めないからな。」





外だからか・・・





殴りはしないものの





殴りかかりそうな程すごい形相で私を睨み





怒りを押し殺しているのがわかる





やっぱり無理だ・・・





言ったそばからこれじゃ





「勝手にして。」





そう言い残し





私は公園を後にした