最強ミックスフルーツ
「うわ・・・」


相変わらずの汚い部屋に
私は慌てて窓を開ける。


「なんか臭いから~」


「そっか?臭いか?」
理輝がワイシャツを脱いでいたから
私は恥ずかしくなって
慌てて窓の外を見た。



「林檎、何あったの?」


「・・・う・・・ん・・・」
言葉を濁した。



「強志にさ、
『おまえ、林檎のことなんもわかってねーな』
って言われた。
そうなのか?あいつは知ってて
俺はしらねーの?」



「……」
言葉につまる。



「強志には話せて俺には言えない?」



「そうじゃないけど…」


頬が赤く染まる。



「なんだよ。女ってわけわかんねー。
強志のほうがいいってことか?」



「なんでそんな話になるの?」



「本心隠して違うこと考えてる。」


私の手をとった。
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