優しい悪魔−マキコと和夫−
パーテイの最中に和夫は、親のすぐ横のマキコに抱きついてキスをしている。
その和夫を、珍しいものでも見るかのように父親は見ていた。
「ほら、やっぱりマキコと先輩はうまくいく、て言ったでしょ?」
京子はマキコの近くに座ると、うれしそうに言う。
翔太が来て話しかけたが、京子は別の所へ行ってしまった。
「翔太。お前、又ふられたのか?」
「キツイっすよ。先輩!」
偉そうに言う和夫に、翔太はへこんだ。