Alice in world of darkness

にこっと、とっても可愛らしい笑顔を見せてくれる少女。


「ボクはチェシャ猫。ネコかチーちゃんって呼ばれることが多いよっ」

軽い自己紹介をしてくれたチェシャ猫に、あたしも笑顔で自己紹介をした。


「あたしはアリス。ネコちゃんって呼ばせてもらうね?」

「いいよっ!ボクはアリスって呼び捨てでいい~?」

「うん、よろしくねネコちゃん」


挨拶をした後またあたしにぎゅーって抱き着いてくるネコちゃんを見て、妹が出来たみたいで何だか嬉しい気持ちになった。


「おいアリス」
「ん?」

名前を呼ばれたから黒兎の方を見てみると、すごく冷たい視線であたし…というより、ネコちゃんを見ていた。


「な、何よ…」

「そいつ、見た目は女だけど中身は完璧男だからな」

「へ?」

さっきからあたしの胸に顔を埋めているネコちゃんに顔を向けると、とってもいい笑顔をしていました。


「ふふっだからチーちゃん女の子大好きなんだよね?」

ちょ、白兎サン!
そんな綺麗に笑わないで!

「うんっだぁーい好きv」

と言ってネコちゃんはまたあたしをぎゅーっと強く抱き締めてきた。


「ちょ、待って!」

「うにゃ?」



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