メイド in LOVE

運命の分かれ道



「一つだけ、忠告いたしますが
既成事実を作るのは無しですよ」


私の言葉に
レオン様があからさまに
驚いた顔をする。
やはりそうか。

「何故だ?その方が早いだろう」


「考えても見てください。
先ほど、リザはレオン様を
好きでは無いと申しましたね」


「…あぁ、そうだな。」

不機嫌そうな顔
リザの話をする時のレオン様は
驚くほどわかりやすい。


「そんなリザに迫っても
受け入れると思いますか?」


「……………分からん」


< 88 / 93 >

この作品をシェア

pagetop