With Love

「今夜は、肉じゃがと鮭のアーモンド揚げよ。」


うまそ〜 って言いながら既にダイニングテーブルに並べられている和え物をつまみ食いする亮くん。

「なんかさ、二人見てると嫁と姑みたいじゃん。世間で言う戦争はなくて平和なね。」


「バカなこと言ってないで着替えてらっしゃい!」


「母さんは、魁翔を溺愛してるからなあ。
こんだけ柚依と一緒にいてもやっぱ、妬けるのか?」



本当にそれだけだろうか… 亮くんは魁ママのヤキモチだって言うけれど………

最近、何故だか違和感を感じているあたし。




「ただいま〜」

そんなやり取りの中、魁翔が帰ってきた。



-----
-------
-----------



おじ様も仕事を終え、魁翔の家族と賑やかな食卓を囲んでいる。
さっき感じた違和感は今はもうなくて……

あたしの思い過ごしならいい。



……そう願っていた。
< 15 / 61 >

この作品をシェア

pagetop