お化け屋敷
それからと言うもの吉田君はおかしかった。

お茶と醤油を間違えて飲むは出来上がった資料をシュレッターにかけるは(でも部長に怒られなかった。なんで?)ぬいぐるみに話しかけて謝るはでとにかく失敗続きだった。

しかもなぜか、失敗するたんびに吉田君の机のお菓子が増えていった。

「吉田君、そこの山になり過ぎているお菓子の1つもらっていい?」

「うっううううううううん。うん!ううん!!!いいよ!!」

「?・・・ありがと。」

少しの疑問を感じながらお菓子を1掴みするとそのまま口に放り投げた。

「田中、この資料のコピーを頼んでもいいか?」

「はい。分かりました。」

と言い部長から資料を受け取るとコピー室へ向かった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「はぁ~。これで終わり!!」

と言って伸びをして仕事場へ戻ろうとすると、

「おう!ここが梨花の仕事場か!!いい所勤めてるなぁ~。」

「私の昔勤めていた会社より大きくて綺麗です。梨花さんすごいですねぇ~」

「んッ!?」

「そういえばもうすぐお昼だから食堂に行くか!!」

「そうですね。」

「んんんッ!?!?!何か今有り得ない声を聞いたような・・・。」

と言って振り向くとそこには少しおしゃれをした雄三さんと、いつも通りの奈那子さんがいたのだ。
< 17 / 229 >

この作品をシェア

pagetop