お化け屋敷
「確かに私の字ですけど、こんなの知りません!!」

「しかし、もう決まった事ですし、あと20分程でお化けはやってきます。」

「そうですか・・・ハッ!!??お化け??」

「はい。お化け屋敷と言うのは成仏できなく心苦しい思いをしているお化けを受け入れてあげる家という意味なのです。」

「そそそっそんなの絶対絶対無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!!!!」

と言い息を整える。少し無理無理言い過ぎたようだ。

「かなりうるさい人ですね。少し黙りなさい。ていうか黙らないと撃つぞ。」

「・・黙ります。」

「よろしい。もう一度説明すると、お化け屋敷計画というのは契約から3年間の間、成仏できない霊の話相手になったり成仏を促したりする相手になる家を設ける計画です。契約期間の内は霊感のない方でも霊が見えるようになります。1度に来る霊は一つの家につき5人まで。もし、その中の誰かが成仏したらまた新しい霊が来ます。ここまではいいですか??」

「はい。一応。」

「何度も言うようですが貴方の家がお化け屋敷計画に参加している事は必ず他の人に話してはいけません。もし、ばれたら多額の賠償金を支払う事になります。それから霊と貴方または霊同士のトラブルがあってどうしようもない場合こちらの日本お化け屋敷計画秘密連合まで連絡を下さい。速やかに対処をします。」

「たっ多額の賠償金・・・!?」

「私の話はこれくらいです。何か質問は?」

「今の所特には。」

さすがの梨花も少し混乱しているようだ。

「分かりました。ではそろそろ時間なので今日はこの辺で。何かあった時は連絡してください。」

と言った後、鈴木は時計を見て

「そろそろ来る頃です。」

と言ってどこかへ消えてしまった。
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