EBE-地球外生命体-
温かいカフェオレを飲み終える頃。

「さて…ここで一つよくない知らせだ」

ハワードは紙コップをクシャリと握り潰した。

「君の同胞が一人、行方不明になった」

「え…」

僕は目を見開く。

このエリア51には、僕の他にも数人のグレイがいた。

行方が分からなくなったのはその一人だ。

「機体の墜落かい?」

「いや、そこまではまだわからない。各国の空軍でも、未確認飛行物体を撃墜したという情報は入ってないしね」

眉を潜めるハワード。

その表情を見て、僕は呟く。

「他にもあるのかい?よくない知らせが」

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