恋した相手はライバル!?
手袋を嵌めようとしたら
中に何かが入っていた。

「龍矢?」

「右手を出せ。」

龍矢に右手を差し出したら
私の薬指に嵌めてくれた。

「左手はもう少し
待ってくれよ。
いずれは渡すから。」

私は涙が溢れて
止まらなくなっていた。

「なあ?」

「何?」

「今日帰したくない。」

「だって無理でしょう?」

龍矢は私の手を持って
歩き出した。

着いた場所は龍矢の家。

「無理だよ。」

「今日は誰もいない。」

龍矢の目が真剣で
私は目を逸らす事が出来ない。
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