恋した相手はライバル!?
年が明けて、
パパ達が帰って来た。

「確認は取れてない。
学校でも大騒ぎをして、
大変な事になっていた。」

パパ達の顔を見て
私は落胆した。

「香織。
ママから聞いたけど。」

「うん。」

「どうするんだ?」

「パパ。
私、龍矢の子供を
産ませてください。」

私は土下座をして
パパにお願いをした。

パパもママも何も
言わなかった。

「本当は堕ろす事も
考えてしまった。

けどえみりも妊娠して、
言われたの。

みんなで一緒に育てようって
言われた言葉で決心した。

龍矢がいなくっても、
私がこの子を守る。」

「分かった。
その代わり元気な子供を
産む事だ。

明日でも片岡の家に
言って報告しよう。」

「ありがとう。パパ。」

私はこの子を守る。
龍矢がいなくっても、
この子がいる。

そう決心させてくれた。
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