プラネタリウム ―流れ星に願う叶わぬ願い―
「カッコ良かったけど、私の知ってる勇二じゃなかったから恋心は自然と無くなってた。まぁ、初恋なんてそんなもんだよね」
「そんな時に俺は優香に告白したんだ」
「その時は好きではなかったけど、気になる存在だったから付き合うことにしたの。それから一月すると私の気持ちは連に向かっていた」



そこまで話すと優香は水を飲んだ。



「そして、俺が二人が付き合っていることを知ったのはこの頃」
「勇二ってかなり鈍いから」
「うるさいな」





音菜はこうしていろいろ話せる友達がいる勇二に憧れを抱いた。



当たり前のこと

だけど音菜にとっては非現実なことだったから。

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