プラネタリウム ―流れ星に願う叶わぬ願い―
文化祭一週間前。
4人は夏休み後初めて会うことになった。









「音菜、勇二」
「久しぶりー」

優香の姿を見つけ、笑顔の音菜。

「音菜。優香と本当に仲良いな」
「だよな」


「どこ行きたい?」


甘い匂いを漂わせる勇二が音菜に尋ねる。


「勇二、何かつけてる?」
「うん。よくわかったな」
「えー。どれどれ?」

優香が勇二に近寄り、匂いを嗅ぐ。


「わかった?」
「うん。ほんのり甘い匂いがする」



「で、どこ行くんだよ?」
「香水……」
「欲しいのか?」


音菜は頷いた。


「じゃあ、駅前の百貨店行くか?」
「だな」



そういうと、勇二は音菜に手を差し出した。音菜もそれに応えるように手を握る。

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