プラネタリウム ―流れ星に願う叶わぬ願い―

2日目 ―日常―

次の日。









微かに聞こえる音で目が覚めた。












「おはよう」
「おはよう。音菜、顔洗っておいで」






朝は、パンだけで済ましていた音菜にとって

おかずのある朝食は久しぶりだった。
















「向こうでの朝食って何だったの?」
「和食。朝はご飯が食べたいって言うからね」







全ての料理が出来た頃、おじさんは起きてきた。










「おはよう」
「おはよう。音菜」











何も聞こえない。



特別、話すことをしないで
ただ、食べていた。
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