*。゚*hands*゚。*

恭平Side


急に拓也が言い出した提案に俺は猛反対




だって俺、目標とかないし・・・




そんなふうに思っていたとき、瑠璃華は隣で俺達二人を見て笑って言った





「目標、言おうよ!!」





そんな瑠璃華の上目遣いに俺は口をもごもごさせた





「ほーら!瑠璃華ちゃんもいってんだから!いいだろ?恭平」




なんて、調子のいいことを言う拓也を横目で睨んだ





「ん、まあ、いいけど」





そう呟くと俺の両脇にいる二人は馬鹿みたいに喜んだ





「じゃあ、言い出しっぺの俺から言うわ」





そう言って、拓也は大きく息を吸い込んだ





「親父の店を継いでやるー!」





そう外へ向かって叫ぶ拓也、叫び終わったあと少し照れたように俺達を見た





「俺んち居酒屋だからその店を継ぐのが俺の目標!それが叶ったらおまえら二人、一番に招待してやるよ」





そんなふうに拓也は自慢げに笑う




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