happyマジック

忍は掴んでいた私の腕を離し、今度は指を絡めて手を繋いできた。



多分、顔真っ赤だ。



見上げると恥ずかしがって目をそらすから、
見ないよう貰った風船を見ながら思う。



中で揺れる指輪にまた笑顔になる。



どうやって取り出そうか迷ったけど、
せっかく作ってくれたものだから風船がしぼむまではこのままにしておこう。



「忍」



「ん?」



私は少年を見上げ、背伸びする。



「ありが……」



チュッ



言い終わる前に、忍の唇が私の唇と重なった。



驚いて目を見開く。



「何度も同じことはさせねーよ」



そう言って勝ち誇った笑みで少年は笑い、今度は私の頬が赤く染まるのだった。





誕生日


end.



(忍にも学習能力あるんだ)
(……バカにしてんのか?)



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