俺が彼女を好きな理由 ~嘘つきな俺~【短】
加奈は心配そうに俺の顔を見ていた。
「翔ちゃん、すごい熱なんだよ…?息、苦しくない?発作起きてない?」
「…加奈」
そんな顔すんなって…。
「…風邪引いたんだよ。大丈夫、発作じゃないから」
俺とケンタは、喘息を持っていて、
小さい頃から何回も、加奈の前で発作を起こしていた。
「…そう、良かった…」
加奈は本当にホッとした顔をしていた。
「…ゴメンね、また翔ちゃんの部屋に勝手に入っちゃった」
加奈は少し笑って、でもすぐに黙ってしまった。