素直な気持ちを...
彼方の隣には小さな女の子がいた。




ただでさえチビなあたしより
小さい女の子。




真っ黒な髪が似合ってる
女の子は笑顔であたしに頭を下げた。






「さっさと帰るぞ」
「うん」





あたしは彼方の右側を歩く。




女の子は彼方の左側。







「あ、後でお金返すからね」
「いいよ」
「でも悪いよ」
「いいって」





まるであたしの存在なんてないみたいに
2人は会話をしてる。




あたしは俯いて
その会話に耳を傾けた。




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