この手で紡ぐ神の欠片



「アタシだって好きで娘じゃないっつの!精神的に追い詰めてるのはお父さんでしょ!」

相談というよりは、
愚痴に近いのだが
想いを吐き出すのは、
大事なことだと思う。

「子は親を選べないからね」

仕方ないかもだけど、と
私が付け足すと

「仕方なくないもん!」

彼女は強く否定した。


私は頬をかいて、
いつの間にか
学校が近いことに気が付くと

「とにかくあんまり思い詰めないでね、話聞くぐらいしかできないけど」

そう私は言った。

「それは大丈夫っ!ウチは強いから!」

へへっ、と菜生は私に笑った。

「菜生さ―――…」

私は口を開く。



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