この手で紡ぐ神の欠片



「たま」

詠人が強くそう言って、
私を強く強く抱いた。

涙が溢れた。

「――っ、ごめん…!ごめんねぇ…!詠人ぉっ…」

ぐしゃぐしゃになりながら
私は声を絞り出した。

「何謝ってんだよ」

詠人が荒々しく言った。




しばらく、私たちは抱き合っていて



本当にこれが

世界のすべてで

ハッピーエンドを迎えられたら良いのにと

私は、祈ってしまった。



神にか、私たち自身にか。



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