A型の僕とO型の君
朝目覚めて時計を見ると、待ち合わせの時間の35分前だった。


私はギョッとした。


待ち合わせの場所までは40分もかかるのに、メイクも朝ごはんも歯磨きもなんにもしてないのにっ


絶対遅れるよと、思いながら私は慌ててベットからでて、タンスにあらかじめ決めておいた服を出して着た。


ものすごい勢いで階段を下りるとお母さんに「ちょっと、何事?階段は静かにおりてよね」と、怒られるのも耳で聞き流しながら、ご飯食べて、歯を磨いた。



メイクも15分で終わらせて、家を騒々しくでた。


結局公園についたのは30分後だった。

私は公園の中央の時計台の下に立っている樹くんを見つけ、駆け寄ろうとしたが、
駅から走って来たせいで息が上がっているのを思い出して息を整えてから、樹くんのもとへゆっくり歩いた。


男の子は上品な女の人が好きだものね。

走っていったら、はしたないって思われちゃうもの。











< 16 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop