あたしの秘密





「あれでキレる方が悪い…」


智也は拗ねている様子。



「あんた、何言ってんのよ」



あたしは隙をついて智也から抜け出した。


「あ…逃げるなよ」


頬を膨らませて言う。



こんな時になに呑気なこと言ってんのよ。




「馬鹿じゃない?別に庇ってくれなくて良かったのに…」




「ほっとけない。ていうか、オレが我慢出来ないんだよ」



智也は急に真剣な眼差しになる。






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