あたしの秘密
「ここからの進行は私、二宮早紀が担当します!では、候補者の登場です!」
さっきまで喋っていた男の子の後ろから現れた元気の良い女の子。
「1年1組…………」
テンポよく紹介していき、あっという間に和真の番。
「2ね…「「きゃー!!会長ー!」」
「こっち向いてー!!」
司会の声をはるかに上回る黄色い声援。
この高校って進学校じゃなかったっけ?
異様な盛り上がりについていけないあたし。
顔がいいのは認めるよ。
鋭い目にスッとした輪郭。
薄い唇で浮かべる悩殺スマイル。
文句のつけようのない理想の顔だよね。
