光の姫 闇の王

刻まれた刻印 咲き誇るは美しき銀の華



二人の胸に刻まれた刻印は

光輝く者は純白

闇を纏し者は漆黒

の十字架



己の血は熱湯の様に熱く

触れるだけでも激痛が身体中を支配する


それでも
二人は離れなかった


交わした約束はたった一つ
月が銀色に染まりし満月の夜

月が見える丘の上で

再び相容れ様と


会える保証は何処にもない
そんな約束


それでも
二人は丘へと向かう

数百年前に交わした

愛しい者との

たった一つの

約束を守るために




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